3月7日(金)「モバイル社会シンポジウム2008」

概要:荻上チキさん他とのパネルディスカッション。テーマは携帯フィルタリング問題です。イベント詳細は以下。

シンポジウム全体の案内

モバイル社会シンポジウム2008|モバイル社会研究所
http://www.moba-ken.jp/symposium2008/index.html

■テーマ :
「モバイルが越えるシステムの境界」

情報通信やモバイルが急速に発達する今日の社会。
その中で人々は生活を営み、様々な場面でそれと関わりながら生きています。
そして、同時進行する営みをまたぐのがモバイルであり、
それぞれが絡み合いながらモバイル社会は構築されています。
モバイルは、国境をまたぎ、仮想空間と現実社会をまたぎます。
自分が今までにいた生活の範囲を越えることをモバイルは可能とします。

今回のシンポジウムでは、今年度の私共の調査・研究活動の成果を中心に、
そうした人の活動とともにあるモバイルの可能性を探っていきます。
電子マネーや企業ポイント、地域情報リテラシー、仮想社会、モバイルデジタル
文化、環境、障がい者、子どもなど、様々な切り口から、モバイルの可能性や
課題について、皆様とともに考えたいと思っております。

■開催日時:
2008年3月6日(木) 13:00〜17:00 (終了予定)
2008年3月7日(金) 9:40〜18:00 (終了予定)

■会場:
明治記念館
鳳凰の間 (2F) フロアガイド
〒107-8507 東京都港区元赤坂2-2-23
■主催:
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
モバイル社会研究所
■お問合せ:
モバイル社会シンポジウム2008事務局
TEL:03-5156-1087 FAX:03-3581-1801
E-mail:Contact@moba-ken.jp

参加するパネルディスカッションの情報(抜粋)

モバイル社会シンポジウム2008プログラム|モバイル社会研究所
http://www.moba-ken.jp/symposium2008/program.html#day2

3月7日(金)16:00-17:50
対談:フィルタリングを求める社会とゾーニングの未来

【概要】
インターネットやケータイの登場により、これまで私たちの社会が想定していた多くの前提が変化している。子どもをめぐる状況も例外ではなく、ケータイと子どもとの関係をめぐり多くの議論が現在も進行中である。例えば、子ども同士が行っていた負のコミュニケーションが世界中に配信されてしまうこと。子どもの個人情報が世界中に拡散してしまうこと。見ず知らずの大人が簡単に子どもにアクセスできるようになったこと。
これらの事例は、ケータイやインターネットによって生じる問題の多くが、単に本人のリテラシーの問題のみならず、これまでオフラインで機能していたゾーニング(領域区別)を、失効・変容させてしまうという本質的な問題と関わる。私たちの社会では、子どもは大人より未熟であるが故に、子どもが「失敗可能」な空間や訓練の場を構築してきたが、インターネットにおいてはそれがまだ準備されていない。
ではどのようにゾーニングすべきか。現在では犯罪不安や非行不安からフィルタリングの希求が高まっているが、フィルタリングはゾーニングの唯一の方法ではなく、むしろ逆にフィルタリングがゾーニングを失効させてしまう場合もある。また、「教育」・「市場」という観点からの議論が先行し、「文化」という視点に立った分析と対応への検討がほとんどなされていない現状も看過できない。そこで、現状の議論の前提を再度整理したうえで、「ケータイ文化」についての有意義な意見交換とすべく対談を行う。

【登壇】
イントロダクション:
野網 順子 (モバイル社会研究所

キーノートスピーチ:
荻上 チキ (批評家、ブロガー)

対談:
荻上 チキ (批評家、ブロガー)
濱野 智史 (株式会社日本技芸リサーチャー)
尾花 紀子 (ビジネスコンシェルジュ、ネット教育アナリスト)